本社 高潮対策設備について

平成24年4月、富士レッカー株式会社 本社敷地内に高潮対策設備の工事を実施致しました。

東日本大震災の被害は記憶に新しいですが、弊社の所在地である関西地域でも、今後、東海、東南海、南海の3連動地震が懸念されるなど、地震が発生する可能性が指摘されています。
特に、弊社は大阪湾に面する臨海工業地帯に本社を置くため、津波による被害が懸念されます。

さらに「緊急消防援助隊」である弊社は、災害時、堺市消防局より出動要請があった場合、被災現場への出動する立場でもあります。
災害時は弊社の保有するクレーン車等の重機が必要となるケースが多々考えられます。
災害に備えることは、企業のリスク対策のみならず、社会的使命として行うべきという想いを強くし、高潮対策設備の工事を実施しました。

地震発生時、本社までに津波が到達すると予測される時間は約1時間といわれています。
今回の高潮対策設備は、海水が押し寄せるまでに、水門を閉じて海水の浸入を防き、排水ポンプを稼働させて浸入した水を排出することによって、重機が海水に浸かることを防ぐものです。
具体的な設備については、下記の画像や動画等をご覧ください。

1. 本社を取り囲む防潮塀

本社敷地の周囲を、強化した防潮塀にて取り囲み、海水の浸入を防いでいます。

本社敷地を取り囲む防潮塀の写真

 

2. 水門

車両が出入りする正門には水門を設置しており、ボタン一つで閉じることが出来ます。

 

地震による津波が発生した場合、この水門を閉じて海水の浸入を防ぐことで、重機が海水に浸かることを防ごうというものです。会社全体は壁で囲まれており、隙間から浸水した水は、ポンプで排出する仕組みになっています。

 

3. 排水ポンプと発電機

水門を閉じた状態でも、隙間などから水の浸入が考えられます。浸入した水は排水ポンプで外部へ排出します。上段3枚は水門横の排水ポンプで、水門を閉じた状態での出入りを考え、階段と梯子を設置しています。